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山中俊治ディレクション「骨」展@21_21DESIGN SIGHT
 
さて前回に続いて「骨」展について。
半年振りに21_21に行ったら迷ってしまい危うく閉館になってしまうところでした。
乃木坂から行けばいいのに六本木から行ったので交差点のところであれ!?てなった。


「骨格を隠蔽すべく見ばえを恣意的につくってきた行為こそが、デザインだったのではないか」という言葉が印象的でした。
建築の勉強してる中だと構造からのアプローチ、みたいなことをよく目にする気がします。
昨年のテーブル課題(TMU南大沢キャンパス内にテーブルをつくるというもの)の講評会だとか。


インダストリアルデザインのことは正直勉強不足ですが、たとえば手元にあるマウスについてもクマの形だとかパンダの形をしたマウスも売られてる。
それって建築でいえばいちごちゃん?なわけだな、と今更思いました。

規模が比較的小さく個人の領域内におさまってしまうモノだとデザインが表層的になりがちなのかも。
建築だとアートであるとか以前に人の命に関わることもあるためにわりと構造だとかにも目がいく。
けど小さなモノをデザインするときにそれを機能が骨格、構造にも高い意識をもつのはなかなか大変なことのような気がしました。
かわいければいーやじゃすまない。という。



特に印象的だったものについて感想とか。

慶応義塾大学 山中俊治研究室 「Flagella」

これすごかった!!!わたし最初みたときやらかいものだと思った。
3つのうねっとしたチューブが2つの関節でつながってて、その先にさらに細い3本の指みたいなのがついてる。それが5つ、球をそぎとったような立体の上に配置されて、回ってるんです。
見なきゃわかんない。笑
関節が回りつづけているのですがその動きが本当に生きているイソギンチャクの触手みたいで、本体もくにゃくにゃしているものなんじゃないかと錯覚しました。


実際硬い物質でできていて柔らかそうに見えるのはそういうふうに計算されているからだそうで。
よく見てみれば関節のところが光の反射の具合でわかるんですが。
人間がどういうものを固い物質だと思いどういうものをやわらかい物質だと「外見から」判断するのか、非常に興味深いなと思いました。


つやっとして立方体のように影がはっきりしているものだと固いと思いそう。
で、反射がにぶくって影の境目がにぶいとやわらかいものだと思いそう。
いやしかし。
今目の前にディズニーシーで買ったクッキーの缶があるんだけどこれ艶消ししてあって反射のしかたはにぶいけど明らかに堅そうだ。
うーん
光のグラデーションの移り変わりが平行だと固いと思えそうだ。
固い硬い堅い
日本語は大変ね。



緒方壽人+五十嵐健夫 another shadow

壁にうつった影が勝手に動き出すというドラえもん的な作品。
影を計算していろんな動きをさせてくれます。
わたしは影が千手観音みたいにならないものかと1人で遊んでいました。笑
まぁそれっぽくはなったよ!
ちょっと恥ずかしかったけどね!w

壁に映った影を画像としてとりこんで、解析して、計算して新たな「影」という黒い映像を映し出す。
ってすごいなと思いました。
可能性いっぱいなかんじ。
たとえばーこれから3つの方向で迷っているときに条件を入れることでどの道を選んだときにどうなるかが予測できるようになったりするのかな。とか?


湯沢英治 写真集『BONES―動物の骨格と機能美』より

美しかった!自然てすごい!長い時間をかけて作り上げてきた骨格は無駄がなくて。
という当たり前の感想しか言えない残念な子です。
いやでもほんと黒と白の陰影とグラデーションから伝わる滑らかさが美しかった。
何時間でも見ていられそうです。



玉屋庄兵衛+山中俊治 「骨からくり『弓曳き小早舟』」

伝統の芸術の美しさに目がはなせないかんじ。見入ってしまう。
解説ビデオの中でも注目してくださいと言っていたけど、顔がとくに。
鼻筋となる高い部分があるだけなのに、それを顔だと認識し(まぁ胴体もあるんだけど)さらに表情と考えていることとが想像できる。
たとえば矢が弓にかかったことを確認する瞬間。
鼻筋をつい、と矢尻に向けただけなのにこれから弓を射るという動作に向けた緊張感が伝わってくる。
その細かい動作をしっかりとからくりの動作に取り入れるという繊細さがすきです。




会場構成がトラフでした。
そうと知らずに見ていたので作品にばかり目がいってしまった。
ちょっともったいないことした。
見ながら「おぉここになんか柱が」と思った。気がする。笑


あとねナビゲーションシステムがすごかった!
白い机の上に「骨」っていう字のかたちに切り抜かれた紙が置いてあって、その紙を作品の方向にむけると白い机の上にその作品の解説が投影されるのです!
すごい!
遊んでしまった!
もちろんその紙の方向を変えると矢印の向きがかわって、別の作品の解説が投影される。
おもしろかったー




会期は30日まで。
次は「THE OUTLINE 見えていない輪郭」展
深澤直人さん。